単一畑モンフリッジョのロエロ
砂質土壌のネッビオーロを味わう
エチケッタにはこの地域で見られる渡り鳥の姿が
キエザカルロのつくる2本のフラッグシップ「ロエロ モンフリッジョ」(赤)と「ロエロアルネイス クイン」(白)が入荷しました。
日照に優れた南〜南西向きの急斜面の畑“モンフリッジョ”にある樹齢45年の区画のネッビオーロを20日間のマセラシオンとテロワールに自生する野生酵母による自然発酵と、大樽で長期間熟成させた贅沢なロエロ。
昨年末初めて日本に輸入されたため知名度はないかもしれませんが、輸入元飯田様の試飲会では同社取扱いのバローロ・バルバレスコも出品されていた中、ひときわ旨味が詰まったエレガントで上質なネッビオーロの味わいに心惹かれました。また、同時に試飲した同社の白のフラッグシップワインロエロ アルネイス “クイン”も素晴らしい出来栄えでした。
【生産者のご紹介】
キエザカルロはこの地で代々農業や酪農を営んできたファミリーで、現在5世代目。ロエロの中でも北部にあるサントステファノにあり、畑はこの辺りとしては比較的標高の高い、モンフリッジョの丘などに約9haを所有しています。ワイナリーは、アルバの醸造学校を卒業後2010年から家業に加わったダビデと父のレナートを中心に運営しています。
彼らの畑は傾斜のある斜面にあり、年間のも降雨量も少なく、サラサラと崩れやすい砂地の土壌です。そのため、一部の区画では、刈り取った枝を敷き詰めて土壌が崩れないようにしています。 また、このエリアは北側にあるトリノ方面から常に風が吹いており、日当たりの良さと相まって畑に湿気がこもらないのでオーガニック栽培に向いています。
【所在地】
Fr. S.Antonio, 10, 12040 Santo Stefano Roero CN, イタリア
詳細はGoogleMapでこちらから
タナロ川左岸のロエロ生産地域の土壌は、同じくネッビオーロ種からつくられるバローロやバルバレスコ生産地域の土壌とは異なり、一般的に泥灰質の砂岩で、砂岩、海洋起源の堆積岩、石灰岩、粘土、砂を豊富に含んでいます。このことが土壌を緩くし、柔らかさと浸透性(水はけの良さ)を与えています。ロエロ丘陵地の海洋起源の土壌には、貝殻の化石も多く含まれるなど、有機物がかなり少ないもののミネラル分が豊富に含まれていて、このことがワインの味わいにも影響を与えているそうです。“Consopzio Tutela Roero”より引用
【ワインについて】
品名
ロエロ“モンフリッジョ”
原産地呼称ROERO DOCG
容量750ml
ヴィンテージ2016
品種構成ネッビオーロ100%
モンフリッジョはサントステファノにある2haの単一区画。 南〜南西向きの急斜面。標高は320〜360mに位置している。キメの細かい砂質土壌。植えられているネッビオーロは樹齢45年(1979年植樹)で植密度は1haあたり5,000本。収穫量は60ql(6t)/ha。有機栽培を実施している(サステイナブル認証のみ取得)。20日間の発酵前浸漬の後、ステンレスタンクにて1ヵ月かけ野生酵母で自然発酵。非常にソフトに上質なエキスのみを抽出。大樽にて24ヵ月の熟成と瓶詰め後さらに6ヵ月熟成させてからのリリース。年間生産量は4,500本。
【インポーター様コメント】
ガーネットがかった深いルビーレッド。 バラやラズベリーのアロマに柔らかで包み込むようなタンニン。野イチゴやリコリスのニュアンスの長い余韻を持つ。
【同じ生産者の他のワイン】
ロエロアルネイス“クイン”はこちらから
輸入元:飯田
文章内の資料や写真などは、インポーター様、生産者様HPからの情報を、抜粋・引用させて頂きました。