【試飲しました】
濃密な香り立ちが素晴らしい!シロップ漬けのみかん、甘夏など酸っぱさを思わせる柑橘類。口にすると同じく柑橘系を想起する充実の酸味、シームレスつながる苦味。余韻にかけて印象に残るミネラルのコク。しっかりしたボディを感じます。
ワイナリー最良の区画“クイン”
ピエモンテの在来種アルネイスを味わう
丘の頂上付近、東向きの急斜面にある僅か0.9haの古木の区画“クイン”から。彼らの最上の白ワイン
エチケッタにはこの地域で見られる渡り鳥の姿が描かれる
【生産者のご紹介】
キエザカルロはこの地で代々農業や酪農を営んできたファミリーで、現在5世代目。ロエロの中でも北部にあるサントステファノにあり、畑はこの辺りとしては比較的標高の高い、モンフリッジョの丘などに約9haを所有しています。ワイナリーは、アルバの醸造学校を卒業後2010年から家業に加わったダビデと父のレナートを中心に運営しています。
彼らの畑は傾斜のある斜面にあり、年間のも降雨量も少なく、サラサラと崩れやすい砂地の土壌です。そのため、一部の区画では、刈り取った枝を敷き詰めて土壌が崩れないようにしています。 また、このエリアは北側にあるトリノ方面から常に風が吹いており、日当たりの良さと相まって畑に湿気がこもらないのでオーガニック栽培に向いています。
【所在地】
Fr. S.Antonio, 10, 12040 Santo Stefano Roero CN, イタリア
詳細はGoogleMapで
こちらからタナロ川左岸のロエロ生産地域の土壌は、一般的に泥灰質の砂岩で、砂岩、海洋起源の堆積岩、石灰岩、粘土、砂を豊富に含んでいます。このことが土壌を緩くし、柔らかさと浸透性(水はけの良さ)を与えています。ロエロ丘陵地の海洋起源の土壌には、貝殻の化石も多く含まれるなど、有機物がかなり少ないもののミネラル分が豊富に含まれていて、このことがワインの味わいにも影響を与えているそうです。“Consopzio Tutela Roero”より引用
【ワインについて】
品名
ロエロアルネイス“クイン”
原産地呼称
ROERO ARNEIS DOCG
容量750ml
ヴィンテージ2020
品種構成アルネイス100%
「クイン」は標高330m、サントステファノの丘の東向きの頂上部にある大きさ僅か0.9ha、斜度55%の急斜面の区画。石灰を含む砂質土壌。ギュイヨ仕立て。1960年の植樹。植密度5000本/ha。収量50ql(5t)/ha。有機栽培実施(サステイナブル認証のみ取得)。アルネイスは9月上旬に手摘みで収穫。ソフトプレスして2時間程度のマセラシオンと15℃の低温で1カ月かけて野生酵母で自然発酵。その後6カ月間ステンレスタンクで熟成させて、瓶詰め後さらに12ヵ月間瓶内で落ち着かせてからのリリース。2020年産のアルコール度数は14%、生産本数4000本。
【インポーター様コメント】
熟した果実や白い花のボリュームあるアロマ。 フルーティでありながら酸とミネラルがしっかりと感じられるため、フレッシュで飲み飽きしない白。
【同じ生産者の他のワイン】
ロエロ“モンフリッジョ”2016
輸入元:飯田
文章内の資料や写真などは、インポーター様、生産者様HPからの情報を、抜粋・引用させて頂きました。